お腹が空いたりおむつが汚れているわけでもないのに、わけもなく泣いている赤ちゃんを泣き止ませるために、おしゃぶりが一つの効果的な方法であることがわかった(個人差があるらしい)。その一方で何かデメリットはないのか?が家で話題になったので調べてみた。
結論
医学的な観点では悪い効果も報告されているが、一方でむしろ良いという効果も確認されている。ただし今のところいずれについてもエビデンスは限定的なものに留まる。潜在的にリスクがある可能性を念頭に入れつつも、明らかな問題があるわけではないので、効果があれば使えばいいんじゃないかな、という結論。
報告されているリスクと利点
- おしゃぶりの利点:
- 鎮痛効果
- 乳児突然死症候群のリスクの低減
- おしゃぶりの使用に伴う潜在的なリスク:
- Early breast weaning (乳房からの授乳への悪影響?)
- 歯のかみ合わせの問題
- 中耳炎
- 歯の悪影響は2歳以上で明らかになることがあり、特に4歳以降のリスクは顕著。
ガイドライン
- アメリカ小児科学会(AAP)は、月齢1か月以上になった場合、乳児突然死症候群のリスクを低減するため、睡眠の開始時におしゃぶりを提供することを検討することを推奨。
- アメリカ家庭医学会は、母親に出産直後におしゃぶりの使用について教育を行い、授乳に関する問題を回避するよう推奨。
- アメリカ小児科学会とアメリカ家庭医学会は、中耳炎を予防するために、おしゃぶりを6か月目から卒業させることを推奨。
出典
アメリカ家庭医学会(American Academy of Family Physicians、AAFP)
おしゃぶりのリスクと利点