育児ノート

育児に関する記録を個人的なメモついでにブログの形で残そうと思います

子供の新型コロナウイルス (COVID-19) ワクチンの接種ができなくて困っている

我が子は2023年8月末生まれだが、生まれたタイミングや名古屋市の事務手続きのタイミングなどが重なり、コロナウイルスワクチンの接種ができなかった話。日記兼、行政への愚痴です。

 

COVID-19 vaccine | Close-up medical syringe with a vaccine. | Alachua  County | Flickr

コロナウイルスのワクチンはモデルナにしてもファイザーにしても、接種間隔のガイドラインが定められている。ワクチンの接種は生後6ヶ月から可能となるので、我が子の場合は2024年2月末から接種可能となる。

ここで問題となるのは国のワクチン接種の公費負担が2024年3月で終わることだ。モデルナの場合は2回で初回接種完了となり、その間隔が4週間とされているので、2024年2月末に接種すればギリギリ2024年3月中には打てることになる。ファイザーの場合は3回接種が必要だが2回目まででも部分的に効果は期待されるとのことで、1回目と2回目の摂取間隔は3週間なのでこちらも何とか2024年3月中に終えることができる。

 

と言ってもこれは理論上の話で、実際には予約のオーバーヘッドなどがある。受けようと思ってもすぐに受けられるわけではなく、近所の病院で取れた予約が3月中旬となった。つまりモデルナでもファイザーでも、ガイドライン通りの接種間隔を空けようとすると、4月に差し掛かってしまい、どうしても時間が足りなくなってしまう。

「2024年3月で終わると言っても公費負担が終わるだけで、インフルエンザのようにお金を払えば摂取できるのか?」と思うかもしれない。筆者も同じように考えていて、当初はあまり深刻に考えていかなった。しかしいざ2回目のワクチンの予約をしようと考えて、いくつかの病院に問い合わせると、どこもやっていないことが分かってきた。

よく分からないが、公費負担が終了すると同時にワクチン自体の流通も同時に止まっているらしい。公費負担であるかどうかに関わらず、そもそも2024年4月以降にワクチン接種を取り扱っている病院自体がなさそうだった。感触だけでも探ろうとしたが、病院としても行政の方針が全く分からず、何も回答できないとのこと。

 

まあワクチンが足りてなかったり事務手続きや流通が進んでいないのは仕方ないと思う。現実世界の話だから物理的な制約があるし、誰かがサボっててそうなったわけではないだろうから。

ただ気に入らないのは、その辺りの情報がぜんぜんオープンになっていないことだ。意図的に隠蔽してるわけではないだろうけど、行政との主なコミュニケーションチャネルが、先方から一方的に書類を送ってくることになってるので、今回のようなタイムセンシティブなケースではうまく機能してない。時間がギリギリなことが初めから分かっていれば、遠くてもギリギリ間に合う病院を探すとか、ファイザーではなく2回で接種完了するモデルナを取り扱う病院を探すとか、もう少しやりようがあったかなと思う。

そしてその状況を把握するのに市役所や病院に何度か問い合わせてやっと見えてきた。無い袖は振れないので、ワクチンが流通していないなら最初から諦めて次のチャンスを待つだけだが、その結論を出すのに時間を無駄に消費してしまった。

 

ちなみにこれは既存のmRNAワクチンの話で、最近、不活性化ワクチンの治験も始まっているとの情報を、問い合わせしたうちのある病院から聞いた。興味ある人は見るといいかも。治験なので謝礼も出るらしい。

https://www.seikatsu-kojo.jp/search?free=%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E3%80%80%E4%B8%8D%E6%B4%BB%E5%8C%96%E3%83%AF%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%B3

子供の頭の形が変かもしれないので病院に行った話

※医学的な観点から説明に不正確な部分があるかもしれないので、同じ悩みをお持ちの方も最終的には受診する病院とご相談ください。病院を受診するまでに至る方法を調べるのに時間がかかったので、その辺りの参考になればと思いメモとして残します。

 

我が子は生まれた時から毛が多いのであまり頭の形というものを意識はしていなかったんだけど、お風呂に入っているときにふと「頭の形が変かも?」と思った。結果的には問題なかったので、今となっては大袈裟かもしれないが、病院を受診したり矯正器具メーカーの人と話をして、その過程で学んだことがあったので、その話を。

 

頭の形がおかしいとは

まず頭の形がおかしいのには2種類ある。

  1. 病気などが原因で頭他の形がおかしい場合
  2. 病気ではないが単に頭の形が悪い場合

1つ目の場合は病気として医療に繋げて治療する必要がある。この場合は保険適用となる。2つ目の場合は単に見た目の問題となるが治療は可能である。ただし保険適用外とはなる。不正確かもしれないが美容整形に近いと考えている。いわゆる「絶壁」などはこのうちの2つ目の範疇である。

ちなみに結果から言うと我が子はこのどちらでもなく、特に問題とは言えないレベルだった。

 

いつまでに病院に行けばいいか?

後述する矯正器具メーカーの相談窓口での話では、「生後半年くらいまでに治療を開始すれば十分に効果がある」とのことだった。

 

子供の「頭の形がおかしいかも」と思った時にやること / やったこと

矯正器具メーカーに連絡

真っ先に病院を受診したいと考えたが、何科を受診してよいかが分からなかった。それもそのはずで子供の頭の形そのものに関する診察を取り扱っている病院は限られているためだ。

 

そこで矯正器具メーカーの相談窓口が役に立った。

https://babyhelmet.jp/

ここに連絡すると乳幼児の頭の形を専門的に見る科を持っている病院を紹介してくれた。相談は無料だった。

筆者は名古屋在住だったが、名古屋の場合はナゴヤガーデンクリニックという病院の一択だった (2024/2月現在)。名古屋近郊に住んでいる人はまずここになるだろう。個人的にもおすすめの病院なので、相談窓口を飛ばしてここに連絡してもよいと思う。紹介と言っても文字通り病院を紹介してくれるだけで、病院との連携は無い。

 

矯正器具メーカーに紹介された病院を受診

  1. レントゲンで頭部を検査。この検査は保険適用。
  2. レントゲン検査の結果を踏まえて医師との問診。病気等で頭が歪んでいる場合はここで判断されるらしい。
  3. レントゲンの結果を踏まえてさらに精密な検査。これは保険適用外の矯正を行うかの判断のため行う。
  4. 最終的に保険適用外の治療を行うか保護者と医師で判断。

我が家の場合は2の時点で診察をやめた。1と2は違う医師による問診だったが、どちらも「レントゲンは撮るが恐らく治療は不要ではないか」という意見で一致しており、乳幼児の頭をたくさん見ている医師2人がそう言うなら、と言うことで受診を辞める判断をすることができた。3と4については実際に経験していない。

 

治療費

名古屋市の場合は子供の医療費が無料となるので、「特に治療の必要はない」と言う結論を得るところまでは、結果的に全て無料で相談することができた。名古屋市のような医療費補助の制度がなければ、筆者と同様のケースでもいくらかは自己負担があるが、それでも病院の一般的な診察代と同程度なので、高いものではない。

一方で病気と診断された場合や、病気ではないがヘルメット治療を実施した場合は、ここからさらに費用がかかる。後者の場合は保険適用外となり、50万円ほど費用がかかるらしい。

出産祝いの内祝いにヴェデット(ベルギービール)オリジナルボトルを作った

出産祝いを親戚や友人からいくつかもらったので、内祝いということでヴェデット・エクストラ・ホワイトのオリジナルボトルを作ってみた。ハッピーターンとかでもあるやつ。

https://www.vedett.jp/original

 

 

よかったこと

安い

6本入ケース ¥3,300

24本入ケース ¥11,800

なので1本500円くらい。つまり普通にヴェデットを買うのとあんまり変わらない。多めに作っても、余ったら自分で飲めばいいかと思える程度の値段。

 

納期が早い

1営業日で到着した。発注してからその日のうちにプリントして発送するくらいじゃないと不可能なスピードだった。

西酒造という日本の代理店がやってるので、工場ではなくラベルなしのボトルを輸入して、小西酒造でラベルを貼っているのではないかと思う。

 

ヴェデット・エクストラ・ホワイトについて

ビール好きじゃない人のために説明しておくと、ヴェデットはベルギービールの代表的な銘柄の一つ。いわゆるクラフトビールかと言うと、大手だし昔からある銘柄だけど、その一方でマスプロとも言えないので、なんとカテゴライズしていいか分からない。

エクストラ・ホワイトはその中でも、ベルギービールの代表的なスタイルである白ビール。ビール飲む人なら嫌いな人はいないスタイルだし、なんならビール嫌いな人でも白ビールは飲めるって人もいるので、ぜひ検討してみてほしい。

 

その他

今回は出産祝いの内祝いで使ったけど、出産祝いに限らず任意の内祝いや、誕生日パーティや飲み会の内輪の悪ノリみたいなのにも応用できそうだし、可能性がありそうなサービスだなと思った。

赤ちゃんが眠る部屋は真っ暗にすべきか?薄暗い程度にすべきか?どちらでもよいか?

赤ちゃんが寝てる部屋を完全な暗闇にすべきなのか、薄暗い程度で問題ないのか?というのが夫婦の間で議論になったので調べてみた。

 

結論

正直どっちでもよさそうなので、大人が寝るまでは薄暗い程度の照明で問題なさそう。ただし天井につけた照明ではなく、間接照明にすべき。

 

ノート

まず照明に関する一般的なガイドラインとして、

  • 朝決まった時間に明るくして
  • 夜決まった時間に暗くすべき

というのはどこを見ても同じことが書いてあった。一方で明かりに関しては具体的な言及をしている場所がほとんど見つからなかった。この時点で、乳幼児を健やかに育てる上で、暗さのレベルについては主要な関心ごとではないのかな、という感触だ。

唯一、明確なガイドラインを出していたのはNHS (National Health Service / イギリス国立保健サービス)で、ここだけは乳児の入眠環境に関する複数の記事を公開していて、照明に関しても積極的な記載があった。ここでは照明を「切る」のではなく"dim"という表現にとどまっているので、文字通り読めば完全な闇にする必要はなさそうだ。

 

照明に関しては以下のことが推奨されていた。

  • 明かりの強さが調整可能であること
  • 天井に設置するのではなく間接照明であること
  • 分離されていること(おそらく複数の照明が個別にスイッチ可能、という意味だと思う)

大抵の日本人の家は、馬鹿みたいに明るい白色の蛍光灯のシーリングライトが一つだけついていることが多いと思うが、これは赤ちゃんの入眠環境としては不適切と言えそうだ。

 

出典

Clinical Guideline: Developmental Care

2.2Reducing light levels
The retina and visual cortex are the last of the senses to develop. Constant light disturbs diurnal rhythms and arouses the central nervous system.

The iris does not constrict until 32 weeks therefore the infant has very limited ability to reduce light entering the eye, the eyelid is very thin therefore more light can enter the eye even when the eye lids are closed. Poor visual function is a common outcome in very low birth weight children (Cook et al, 2003). High levels of light exposure are thought to be associated with retinal damage and may harm the developing visual system (Birch et al, 2001).
Excessive lighting causes central nervous system arousal and signs of stress including lower oxygen saturation and poor weight gain (Warren & Bond, 2010). Therefore, reducing light levels can facilitate rest, energy consumption and promote organization and growth.
Actions to support reducing light levels:
 Incubator covers (Ensuring the baby can be seen for safety reasons)
 Individual lighting
 Adjustable lighting levels 5
 No overhead lighting preferably indirect lighting
 Dimmer switches to gradually introduce brighter light where needed1,27,28,30,31.
 Opaque curtains and blinds to windows
 Protect eyes post ROP screening.

https://www.eoeneonatalpccsicnetwork.nhs.uk/wp-content/uploads/2021/09/Developmental-Care-Guideline.pdf

 

Your baby’s sleep at...6-12 months

Limit stimulation before the bedtime routine starts, by reducing the light, screen time (no use of TV, tablet or smart phone an hour before going to bed) and background noises to encourage a calm and relaxed atmosphere. Red night lights are thought to be helpful too.

https://www.wchc.nhs.uk/wp-content/uploads/2019/12/SaferSleep_6-12months.pdf

 

アメリカ小児科学会が推奨する赤ちゃんの適切な睡眠時間

  • 4〜12ヶ月:12〜16時間(昼寝を含む)

  • 1〜2歳:11-14時間(昼寝を含む)

  • 3〜5歳:10〜13時間(昼寝を含む)

  • 年齢6-12歳:9-12時間

  • 13〜18歳:8-10時間

 

出典

AAP endorses new recommendations on sleep times https://publications.aap.org/aapnews/news/6630/AAP-endorses-new-recommendations-on-sleep-times

おしゃぶりのリスクと利点

お腹が空いたりおむつが汚れているわけでもないのに、わけもなく泣いている赤ちゃんを泣き止ませるために、おしゃぶりが一つの効果的な方法であることがわかった(個人差があるらしい)。その一方で何かデメリットはないのか?が家で話題になったので調べてみた。

 

結論

医学的な観点では悪い効果も報告されているが、一方でむしろ良いという効果も確認されている。ただし今のところいずれについてもエビデンスは限定的なものに留まる。潜在的にリスクがある可能性を念頭に入れつつも、明らかな問題があるわけではないので、効果があれば使えばいいんじゃないかな、という結論。

 

報告されているリスクと利点

- おしゃぶりの利点:
  - 鎮痛効果
  - 乳児突然死症候群のリスクの低減
- おしゃぶりの使用に伴う潜在的なリスク:
  - Early breast weaning (乳房からの授乳への悪影響?)
  - 歯のかみ合わせの問題
  - 中耳炎
  - 歯の悪影響は2歳以上で明らかになることがあり、特に4歳以降のリスクは顕著。

 

ガイドライン

- アメリカ小児科学会(AAP)は、月齢1か月以上になった場合、乳児突然死症候群のリスクを低減するため、睡眠の開始時におしゃぶりを提供することを検討することを推奨。

- アメリカ家庭医学会は、母親に出産直後におしゃぶりの使用について教育を行い、授乳に関する問題を回避するよう推奨。
- アメリカ小児科学会とアメリカ家庭医学会は、中耳炎を予防するために、おしゃぶりを6か月目から卒業させることを推奨。

出典

アメリカ家庭医学会(American Academy of Family Physicians、AAFP)
おしゃぶりのリスクと利点

www.aafp.org

乳幼児の育児に関するガイドラインをGoogleで調べるためのメモ

育児関連の情報をGoogleで検索する時に、ガイドラインとしてまとまった集合知だけを取り出すためにやっていることをまとめた。

 

結論

以下のようにsite指定した上でGoogleで検索することにした。

<検索内容> site:aap.org OR site:.who.int OR site:nichd.nih.gov OR site:webmd.com OR site:aafp.org OR site:nhs.uk OR site:cps.ca OR site:nhmrc.gov.au

 

サンプル

少し前に筆者の家で話題になった「授乳後のゲップ出しにはどの程度時間をかけるべきか?」について調べてみる。

この場合、検索クエリとしては以下のようになる。

How long should you wait to burp your baby after breastfeeding? site:aap.org OR site:.who.int OR site:nichd.nih.gov OR site:webmd.com OR site:nhs.uk OR site:cps.ca OR site:nhmrc.gov.au

 

以下補足。

 

Site指定したにドメインついて

Site指定の引数にしたドメインについてまとめる。

英語を主要言語とする国および国際機関という観点で集めた。

 

アメリカ小児科学会 (American Academy of Pediatrics - AAP): 

https://www.aap.org/

 

世界保健機関 (World Health Organization - WHO): 

https://www.who.int/

 

国立母子保健センター (National Center for Maternal and Child Health): https://www.nichd.nih.gov/
American Academy of Family Physicians(アメリカ家庭医学会)

https://www.aafp.org/home.html

WebMD Parenting: 

https://www.webmd.com/parenting/default.htm

 

イギリス国民保健サービス(NHS)

https://www.nhs.uk/pregnancy/

 

カナダ小児科学会(Canadian Paediatric Society)

https://cps.ca/

 

オーストラリア国立保健・医療研究評議会(National Health and Medical Research Council)

https://www.nhmrc.gov.au/health-advice/children-and-infants

 

 

英語で検索する理由について

Site指定しなかった場合の検索結果を比べると、英語と日本語でそれぞれ検索した場合を比べて、情報の質に明らかな差があった。

日本語の場合は個人のクリニックやアメブロのママブログなんかが上位に出てきてしまう。こういった情報が全て間違っているとは思わないが、こちらは医学の知識がないので正しさの判断が付かない。少し前であれば病院の出してる情報なら正しそうと考えたかもしれないが、コロナのパンデミックを通じて、反マスクや反ワクチンの医師や研究者をたくさんいるのを見て考えを改めた。どこにでも逆張りする人はいる。本来は厚生労働省NHKなんかが、凡人に分かりやすい情報をまとめて発信すべきだが、そうしたカルチャーはなさそうだ。

英語で検索した場合は、そもそもSite指定をしなくても、権威ある機関が.orgや.govのドメインで出している、明らかに信用たり得る情報がたくさん出てきた。これはいくつか理由があるだろうが、

  1. 第2言語も含めると日本語より圧倒的に英語話者が多く情報もそれに伴い充実してること
  2. アカデミックの中心は英語であること
  3. Googleアメリカの会社なので、検索エンジンが日本語よりは当然英文の検索に長けているであろうこと

あたりが理由ではなかろうか。

とはいえアメリカの中でも例えば母乳育児神話など、宗教に近い議論が収束していないようだ。そういった主張の少ないところに限定するために、ダメ押しでSite指定をすることにした。